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ウレタン防水の材料使用量の出し方塗布量・缶数・ロス率

ウレタン防水の材料が現場で足りなくなる原因は、計算間違いよりも「層ごとに分けて計算していない」ことです。

基本の式は1本だけ

必要量(kg) = 標準塗布量(kg/㎡) × 施工面積(㎡) × (1 + ロス率)

標準塗布量はメーカーの仕様書・カタログに記載されている値を使う

式そのものは単純です。ウレタン防水の計算が難しく感じるのは、この式を「層ごとに」別々に回す必要があるからです。 プライマー、通気緩衝シート、ウレタン樹脂(複数回塗り)、トップコート。 それぞれ塗布量も荷姿も違う別の材料なので、1本の式にまとめることはできません。

層ごとに分けて計算する

通気緩衝工法を例にすると、拾う材料はおおよそ次のとおりです (数値は一般的な目安。実際の計算は必ず採用する製品の仕様書の塗布量で行ってください)。

塗布量の目安計算のポイント
プライマー0.2kg/㎡ 前後下地の吸い込みが強いと増える。改修下地は多めに見る
通気緩衝シート面積そのまま+重ね代ロール幅から割付を出す。端部処理材も同時に拾う
ウレタン樹脂総量 3.0kg/㎡ 前後を複数回に分けて1回で厚塗りできないため2〜3回塗り。回数で割った塗布量×回数
トップコート0.2kg/㎡ 前後色・艶で製品が分かれる。立上りと平場で色を変える場合は別集計

平場と立上りは分けて拾う

立上り用のウレタンは平場用と粘度が違う別製品です(垂れないように硬い)。 面積を合算してしまうと、平場用が余って立上り用が足りない、という結果になります。 拾いの段階で「平場何㎡・立上り何㎡」を分けておくのが鉄則です。

ポイント

メッシュ補強や入隅のシーリング処理など、面積からは出ない副資材もこの段階で一緒に拾います。 ウレタン本体だけ発注して副資材を忘れるのが、初回発注の典型的な抜けです。

缶数への換算

缶数 = 必要量(kg) ÷ 1缶の容量(kg) → 切り上げ

例:総量540kgで18kg缶なら30缶。端数は必ず切り上げ

ウレタン樹脂は18kg/16kgなどのセット缶(主剤+硬化剤)が一般的です。 2成分形はセット単位でしか使えないので、 主剤と硬化剤を別々に数えず、セット数で発注します。 硬化剤だけ余らせても次の現場で使える保証はありません(可使時間・保管期限の管理が要ります)。

発注までの手順

  1. 1

    面積を平場・立上りに分けて確定する

    図面拾いなら平面図+立上り高さ×周長。改修なら現地実測。ドレンまわり・架台まわりの立上りを忘れずに足します。

  2. 2

    採用製品の仕様書で層構成と塗布量を確認する

    同じ「ウレタン防水」でも工法(密着・通気緩衝)とメーカーで層構成が違います。計算の元になる塗布量は必ず採用製品の値を使います。

  3. 3

    層ごとに 塗布量×面積×ロス率 を計算する

    ロス率は平場中心なら5〜10%、立上りや小面積が多い現場は10〜15%が目安。改修でプライマーの吸い込みが読めないときはプライマーだけ多めに見ます。

  4. 4

    荷姿で割って切り上げ、副資材を足す

    缶数・ロール数に換算して発注リストにします。シート・ジョイントテープ・端部金物・メッシュ・脱気筒までこの1回で拾い切ります。

よくある失敗

よくある失敗

「3kg/㎡」を1回塗りの数字だと思って発注する

仕様書の総使用量は複数回塗りの合計です。1回あたりに直すと1.0〜1.5kg/㎡程度。 逆に、1回分の塗布量を総量と勘違いすると半分しか届きません。仕様書のどの数字を見ているかを必ず確認します。

よくある失敗

改修現場で新築と同じロス率を使う

既存下地は吸い込みも凹凸も大きく、プライマーと1回目のウレタンが計算より入ります。 改修は新築より1段多めにロスを見るか、初回の実績で2回目以降を補正します。

よくある失敗

全量を一度に現場へ入れる

ウレタンは保管期限と直射日光・高温を嫌います。工期が長い現場で全量を初日に納品すると、 後半の缶が劣化していることがあります。数回に分けた分納で、置き場のリスクも減らせます。

Matelix

この計算、仕様と面積を入れるだけで終わります。

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