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塗料の使用量計算所要量・塗回数・缶数の出し方

塗料の発注で迷うのは、カタログの「所要量」をどう現場の数字に直すかです。式は1本、注意点は3つだけです。

基本の式

必要量(kg) = 所要量(kg/㎡/回) × 塗回数 × 面積(㎡) × (1 + ロス率)

所要量=1回塗るのに必要な量(kg/㎡/回)。カタログの「所要量」「標準塗布量」の欄に記載

外壁の上塗り材なら所要量0.10〜0.17kg/㎡/回×2回、下塗り(シーラー・フィラー)は 製品と下地での吸い込みによって0.1〜1.0kg/㎡と幅があります。数字は必ず採用する製品のカタログ値を使ってください。 同じ「シリコン塗料」でも製品によって倍近く違うことがあります。

ポイント

カタログの所要量には「〜」の幅があります(例:0.11〜0.17kg/㎡/回)。 リシン・スタッコなど凹凸のある下地は上限側、金属パネルなど平滑面は下限側で読むのが目安です。

面積の拾い方:塗る面から引くもの・足すもの

式より間違いが多いのが面積です。立面の縦×横から始めて、次の順に補正します。

補正扱い理由
開口部(窓・ドア)大きい開口は差し引く掃き出し窓レベルは無視できない。小窓は差し引かない場合も多い(見込み・まぐさで相殺)
見込み・まぐさ・庇裏足す立面図に出ない塗り面。開口が多い建物ほど効く
雨樋・鉄部・木部別集計使う塗料が違う。外壁と混ぜると両方の数量が狂う
軒天別集計軒天専用塗料(透湿タイプなど)を使うことが多い

係数で概算する方法

外壁塗装の概算では「延床面積×係数(1.2〜1.7程度)」で塗装面積を見積もる方法もあります。 初期の概算見積には使えますが、発注数量は必ず実測か図面拾いで出します。 係数はあくまで営業段階の道具です。

発注までの手順

  1. 1

    塗料の種類ごとに面積を分ける

    外壁・軒天・鉄部・木部・付帯部。使う塗料が違うものは面積の段階から分けます。ここを混ぜると後の計算が全部濁ります。

  2. 2

    製品カタログで所要量と塗回数を確認する

    下塗り1回+上塗り2回が基本形ですが、下地の状態や製品によって変わります。希釈率もここで確認します(水やシンナーで割る分、缶から出る塗布可能量が変わります)。

  3. 3

    層ごとに 所要量×回数×面積×ロス率 を計算する

    ローラーなら5〜10%、吹付は飛散が大きく15〜20%をロスとして見込みます。下塗りは下地の吸い込みで上振れしやすいので多めに。

  4. 4

    缶数に換算して切り上げる

    16kg缶・15kg缶・4kg缶など荷姿は製品ごとに違います。2液形はセット単位で数えます。調色品は追加発注に日数がかかるため、端数は必ず切り上げ、色替えの境目も確認しておきます。

よくある失敗

よくある失敗

塗回数を掛け忘れる

所要量(1回あたり)に面積を掛けただけで発注してしまい、上塗り2回目の途中で在庫が尽きるパターンです。 「所要量×回数」をワンセットで扱う癖をつけます。

よくある失敗

調色品を使い切りギリギリで頼む

調色品は在庫品と違い、追加が届くまで数日かかります。しかもロットが変わると微妙に色が違うことがあります。 調色品だけはロスを厚めに見て、同一ロットで一度に確保するのが安全です。

よくある失敗

下塗りを上塗りと同じ感覚で計算する

シーラーは下地の吸い込み次第で計算の1.5倍入ることがあります。 とくに劣化した窯業系サイディングやモルタルの改修では、下塗りだけ実績を見て2回目以降を補正します。

計算例:外壁600㎡(下塗り1回+上塗り2回)

条件:下塗り0.15kg/㎡/回、上塗り0.13kg/㎡/回、ロス率10%、いずれも15kg缶

計算缶数
下塗り0.15 × 1回 × 600㎡ × 1.1 = 99.0kg15kg缶 → 7缶
上塗り0.13 × 2回 × 600㎡ × 1.1 = 171.6kg15kg缶 → 12缶

種類が増えるほど、この計算は表計算でも管理が重くなります。 仕様と面積を入れるだけで層ごとの数量と缶数まで出したい場合は、材料計算アプリが役に立ちます。

Matelix

この計算、仕様と面積を入れるだけで終わります。

Matelix は仕様と数量を入力するだけで、必要な材料と数量・金額を自動算出。 そのまま見積・発注までアプリで完結します。防水5工法・シーリング・下地補修・塗装に対応。

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